令和6年6月からの訪問看護(医療保険)におけるオンライン資格確認・オンライン請求に関して。今回は前編です。
【1】なぜ、令和6年6月から変更になるの?
結論から言いますと~
今年の秋(令和6年10月くらい)をめどに、今まで使用していた保険証が廃止され、マイナンバー保険証に移行されます。
保険証とマイナンバーが紐づくため、これを機に医療系に属する訪問看護職の事務処理を紙ベースからオンライン請求に変更することで、請求業務の簡素化・業務量の軽減を期待しています。
オンライン請求にする事で色々とメリットはあります。
◆土日も対応なので提出時間に猶予がある
◆紙の印刷が不要になるのでコスト削減になる
◆紙データでなくなるので紛失するリスクが回避される
◆パソコンで管理するので単純な不備を未然に防ぐことが出来る
◆電子データなのでパソコンで一括管理が可能になる
すべてパソコンで管理するため、パソコン周りの環境は今以上に整える必要がありますが、PC周りのセキュリティ強化はネットワークを分ける事で対策出来ます。
後ほど詳しく説明しますね。
先にオンライン請求の方法を書いていきます。
【2】オンライン資格確認・請求を行うためには?
まず、ポータルサイトに登録が必要です。
上記サイトでアカウント登録を行い、登録後、総合ポータルサイトにてオンライン資格確認&オンライン請求の利用申請を行いましょう。
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利用申請完了後、電子証明書の発行申請を行ってください。
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電子証明書が届いたら、現在使用しているレセプト作成用のパソコン(レセコン)と接続させて問題なく使用出来れば完了です。
上手く接続できないケースもあるので、作業前にレセコンを導入した業者にも連絡しておくと良いでしょう。
必要に応じて訪問対応などのフォローをしてくれるはずですよ。
【3】オンライン資格確認とは?
訪問看護におけるオンライン資格確認とは、マイナンバーカードを利用して、訪問看護ステーションが準備したモバイル端末などで、利用者の医療保険における資格情報等を取得する仕組みです。
※マインナンバーカードは預からない様にしましょう。あくまでもモバイル端末に読み込ませるだけです。
個人情報の取扱いには注意ですが、利用者側には過去の薬剤情報の提供が可能になり、適切な看護に繋がります。
正しく運用されれば便利な事も多いです。
【4】オンライン請求とは?
オンライン請求とは、電子的に作成したレセプトデータを、セキュリティが確保されたネットワーク回線により、オンラインで審査支払機関に送付することです。
全国の訪問看護ステーションにおけるレセプト請求事務や、審査支払機関・保険者等におけるレセプト処理事務の効率化が図られます。
より質の高い医療・看護の実現に向けた、レセプト情報の利活用(介護保険分野と合わせた訪問看護全体のデータ分析、地域医療や在宅医療の実態把握等)の推進につながります。
オンライン請求により、訪問看護ステーションにおけるレセプト請求事務の効率化として、レセプトの印刷や発送作業が不要となり、レセプト請求の受付時間が延長されます。
また資格過誤による返戻レセプトが減少する見込みになるようですよ (・∀・)イイネ!!
皆様からのお問合せをお待ちしております(^^)